短歌サミットブログ

☆短歌サミット2009は158名様のご来場により、大盛況のうちに無事閉幕しました☆
皆様のご来場、ご協力に実行委員一同感謝の気持ちでいっぱいです!!
本当にありがとうございました。
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リレーエッセイ・特別な一首(さかいたつろう)
ご挨拶・「だからパーティーひらくことにしたの」 by辻井竜一

※やな。さんから、たつろうさんに回ったリレーエッセイ・特別な一首。原稿が届きましたので、寄稿としてアップさせて頂きます!(文月育葉)

寄稿
街灯に照らされたから

最近はめっきり大人しくなったけど20代の前半まで
毎日誰かに恋をしていたような気がする。
自分の恋愛遍歴があやふやになってきているのだが、
世の男性達も僕と同じくあやふやなのだろうか。
さすがに付き合った人数くらいはかろうじて覚えているのだが。

昔からそうだったかというと、そうでもない。
初恋なんて6年間くらい一人の女の子に夢中だった。
でも、それが終ってからは反動のように女の子に恋をしていた。

忘れもしない小学校6年生の時の話だ。
当時、クラスにモデルのようにすらっとした女の子がいた。
学年どころか学校内でも1、2を争うスタイルの良さだったと思う。
そのわりには男勝りなさっぱりとした性格で席も隣同士だったから
話す機会も多く、単純にクラスメイトとしていい女の子だなという
印象だった。実はこっそり文通なんかもしていた。
(当時はまだ携帯なんてなかったんだよ。)

でも、僕はその子よりも当時通っていた塾が一緒だった女の子に
夢中だった。その女の子は学校の子とは対照的に背も低いし、
細くもないし、地黒の女の子だった。
今思えばどう考えても学校の子だろう!と当時の僕の恋愛観に相当の
疑問を抱く。
(後でわかったのだが、その学校の子は僕のことを好きだったらしい。)

でも、その塾の子は僕の事なんて眼中になかったし、頭も良かったから
僕よりずっと上のクラスにいた。
だから、その塾の子と会えるのは帰りの電車の中だけだった。
塾から駅までの道は片思いの男子の気持ちなんて全く読めないKYな女子友達が犬のウンコのように着いているので、話しかけることなんてできなかった。
だから、彼女に近づくためには勉強して彼女と同じクラスに上がるしかなかったのだ。
なぜか、彼女にふさわしい男になるためには、待っているより這い上がることが男の恋愛だと思いこんでいたことも理由の一つだ。若かったね。

そのために夜は必死で勉強をした。
学校から帰って勉強して塾に行って塾から帰ったらまた勉強するという繰り返し。
遊んでいる暇なんてなかった。
ゲームよりも漫画よりも友達よりも大切な理由が僕にはあったのだ。

昼は学校でモデル女子とばっかり遊んで、夜はその塾の子のために時間を割いた。

結局、彼女と同じクラスにはなれなかったし、彼女に想いを告げることはできなかった。

でも、一日中恋をしていた。
生きているって実感していた。
他の男子からはつまんない男だっただろうけど必死で生きていたあの頃。
そんなあの頃を短歌にしたものが、
初めて歌人の穂村 弘さんの目に留まった。

■ 街灯に照らされた君にあいたくてゲームを放りなげて行く塾

31文字を越えて広がる物語を感じる。
というような評を頂いた事が素直に嬉しかった。
それは、短歌が誉められたから、というよりもあの頃の必死で生きていた秘密の恋が大人になってようやく表に出せたことが嬉しかったのだ。

もう、あんな必死の恋なんてできないし、幼いなりの駆け引きだったけれど、今でもザ・ベスト恋愛として僕の中に鮮やかに残っているのです。

次はゆずちゃん。お願いします。

「第一回 短歌サミット」

●日時:2009年6月20日(土)

●開館時間:AM10:00〜PM6:00

●場所:「川口市立アートギャラリー・アトリア」

http://www.atlia.jp/about/index.html
| 短歌サミット実行委員 | ,リレーエッセイ・特別な一首 | 14:35 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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